ピカソの陶芸の里ヴァロリス

ピカソは画家としてだけではなく、陶芸家としても数々の作品を生み出していることは皆さんもご承知のことと思います。
今回はピカソが作陶生活を送っていたフランスのヴァロリスという街をご紹介します。
南仏のニースから電車で約40分。カンヌから約5キロほどでしょうか。降り立った街は一見、どこにでもある田舎の街ですが、実は古くから陶芸で有名な街。ここには国立ピカソ美術館と陶芸博物館があります。
このふたつの美術館は、元々ヴァロリス城だった建物をを改装した中に一緒にあります。
3
この城の中の礼拝堂の中にはピカソが描いた巨大な壁画「戦争と平和」があります。この作品を見るのが目的でこの街に来ました。 
礼拝堂の中は残念ながら撮影禁止だったので、絵はがきでご紹介します。
10
礼拝堂の左側の壁が「戦争」(絵はがき上)、右側の壁が「平和」(絵はがき下)です。スペイン人のピカソは母国の内戦(北部の街ゲルニカ)に大変心を痛めていたそうで、反戦の意味も込めてこの絵を描いたそうです。
全く異なる色使いの2枚の作品。
とてつもなく巨大な壁画ということもありますが、どちらの絵からも物凄いエネルギーを感じました。
この絵が描かれてから60年も経っているのに、ピカソの力強いメッセージを肌で感じたように思います。
今でも陶芸が盛んなヴァロリスには、陶器のお土産屋さんも沢山ありました。
8
街のあちこちには素敵な作品が点在してましたし、ピカソの影響で伝統的な作品だけでなく、現代アートとしての若手作家の作品もたくさん展示してありました。
南仏に行く機会があれば、是非足を伸ばしてみてください。<KY>
7
9
5

スペインタイルアート工房HP

タイトルとURLをコピーしました