モロッコのフェズに行ってきました。
目的はもちろん「タイル、陶器を見るため」です。
モロッコの中でもフェズはタイルと陶器の一大産地として古くから歴史があります。今現在も沢山の工房が軒を連ねていて、熟練の職人さん達がひとつひとつ丁寧に手作りしています。
とっても魅力的な街だったので、2回に分けてご紹介しようと思います。
まず今回はタイルと陶器の「色」について。
街のあちらこちらでフツーに見かけるモザイクタイル。
モスクはもちろん、住宅の壁や床、広場の噴水、博物館やホテルなど、どこへ行ってもモザイクタイルで装飾でされています。
フェズで作られているこのモザイク、ひとつひとつのピースには色んな釉薬がかけられていますが、これらは全て「天然」の原料から作られているそうです。
青はインディゴ(藍)、緑はミント、黄色はサフラン、赤はポピー、オレンジはヘンナ(髪染めなどで日本でも最近使用されている)、黒はマスカラが原料だそうです。
さて、こちらは陶器。「フェズ•ブルー」と呼ばれる青一色で描かれたものがフェズの陶器の特徴だそうです。現在はカラフルなものもあるけれど、伝統的な陶器といえば「ブルー」がフェズの色なのだそうです。
デザインは「絵」というよりは「模様」を描いているのが一般的です。
幾何学模様を描いているものも多くみられます。
こちらはモロッコの先住民族「ベルベル人」の伝統的なデザインだそうです。
宿の朝食の風景。青一色のモザイクテーブルに、青一色の陶器の数々。
とっても素敵でしょ？毎朝幸せな気分で食事を楽しみました。
この宿泊した宿がとにかく素敵だったので、次回は宿について書きたいと思います。