広尾にある山種美術館で「クールな男とおしゃれな女」という企画展を観てきました。
こちらは日本画専門の美術館なのですが、インパクトのあるタイトルに惹かれて行ってみました。
平安時代から戦国時代、江戸時代から現代へと人々の装いも各時代によって流行がありました。それらの時代の最先端を行くクールな男たちやおしゃれな女たちの着こなしが表現された絵画がたくさん展示されていて、とても見応えのある企画展でした。
いつの時代にもファッショナブルな人はいるものですね。
例えば、戦国武将の織田信長は右袖と左袖でまったく違う柄の着物を好んで着ていたり、浮世絵の中の歌舞伎役者の舞台衣装は当時の流行の最先端のものだったり、江戸時代の町民の粋な着流し姿が描かれていたり….。随所に鮮やかな色使いや斬新なデザインが施されていて、当時の文化や流行を垣間みることができてとっても楽しかったです。
また、美術館のエントランスを入った正面に飾られている陶板画も素晴らしかったです。日本画家の加藤又造さんの「千羽鶴」という作品だそうです。
素焼きの陶板に鉄砂で波を描き一度焼成、その後金泥でさらに絵付けしてもう一度焼成しているそうです。ものすごい大きな陶板で迫力があるものの、どこか落ち着きのあるどっしりとした作品でした。
陶板を数えてみたら120枚もありました。1枚が35cm角くらいです。
一体完成するまでどれくらい時間がかかったのでしょう。計り知れないですね。
絵画鑑賞後は併設のカフェでお茶をしました。
企画展に合わせた特性和菓子に舌鼓。「花氷」という名のお菓子で、色とりどりの花に囲まれた清楚な女性をイメージして作られたそうです。
梅雨のジメジメした日だったので、なんだかとっても晴れやかな気分になりましたよ。
これからしばらくは雨の季節が続きますが、そんな日は思い切って外へ出て、絵画鑑賞もオススメですよ。湿度は徹底管理されていて快適だし静かだし!なんてね(笑)。<KY>