スペインとフランスバスクへ〜バイヨンヌ1日目、2日目

バスク地方の中心都市、バイヨンヌを拠点に近郊の街を毎日日帰りで訪ねる4泊5日の旅の続きです。

(前回のブログでは3日目に訪れたスペインバスクの町、オンダリビアについて書いています。)

パリのオルリー空港からビアリッツバイヨンヌ空港へ1.5時間。バイヨンヌ中心地までは空港バスで15~20分程です。

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バイヨンヌの町はニーヴェ川を挟んでグラン(大)バイヨンヌとプティ(小)バイヨンヌに分かれていて、グランの方には大聖堂や市場、商業施設やホテルなどがあり、プティの方には美術館や大学、レストランやバーなどがあります。この両方の街を行き来するためにニーヴェ川にはいくつもの橋が架かっています。12~15世紀頃には貿易港の拠点としてニーヴェ川を中心に長い歴史を育んできたそうです。

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私の宿はプチバイヨンヌ側。荷物を置いたらすぐに街歩きのスタートです。

まずは橋を渡ってグランバイヨンヌ側のカテドラルを目指します。地図は観光案内所でもらいましたが、カテドラルの位置は地図なしでOK。2本の尖塔が街のどこからでも眺められるからです。

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実際にカテドラルの前に立つと実に荘厳です。その美しさに惚れ惚れとしてしまいました。建物の横の説明を読むと、12~16世紀のゴシック様式で、サンチャゴデコンポステーラ(巡礼の路)の大聖堂として世界遺産に登録されているとのこと。

バイヨンヌの街はとってもコンパクトで2時間もあれば街中をぐるっと一回りできますが、そのどこからでもカテドラルが望める素敵な風景にいきなり感動です。

カテドラルをひと回りしたら次はチョコレートと生ハムを求めて旧市街を散策です。このふたつはバイヨンヌの名産品なのです。こちらも地図を見るまでもなく、そこら中にチョコレート屋とお肉屋さんが溢れていました(笑)。チョコレート屋に至っては、通称「チョコ通り」なる道があり、この通りを歩けばいくつものチョコレート屋に行き当たります。チョコ大好きな私にとっては天国です!

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バイヨンヌはフランスでのチョコレート発祥の地だとのことです。一説には、インカ帝国からスペインに伝わったチョコレートがピレネー山脈を越え、17世紀にまずフランスバスクのバイヨンヌに入り、ニーヴェ川から航路でフランス国内に運ばれたのだとか。生ハムは、ピレネーの自然豊かな山あいでのびのび放牧された良質な豚さんが多いことから美味しい生ハムができるのだとか。スペインのイベリコ豚に匹敵するキントア豚という種から作られた生ハムは、甘みと旨味があってとっても美味しかったです。

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2日目はまずはプチバイヨンヌ側にあるバスク博物館へ。誰もいないシ~ンとした館内で不安になりましたが、これが予想外に楽しい博物館でした。航路貿易で栄えた街らしく、用途や地の利に合わせて様々な形や大きさの船が展示されていました。そしてバスク伝統のスポーツ、「チステラ」の紹介や道具の展示。

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チステラとはスカッシュのような競技で、ラケットではなく、手に板のグローブのような道具を着けてボールを壁に打ちつけます。さらにはバスクの伝統柄が彫刻された調度品の数々など。館内にはバスク民謡?なる心地良い音楽が流れていて、スペインでもフランスでもない、バスク独自色がハンパない。

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変顔もいくつか発見して思わずニヤリ。バスクのアイデンティティを強烈に感じたひと時でした。

さて、午後はサンジャン•ド•リュズという海沿いの小さな町に出かけました。

リュズへはバスで40分。ここは駅前がすぐ海で、少し歩けば美しいビーチもあるリゾート地です。

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でも私の目的は海ではなく、ショッピング。バスクリネンを買いにきました。バスク地方は古くから良質なコットンの生産が盛んな地方で、伝統的な手法が守られた素朴で質の良いリネンが多いのです。リュズ郊外にはバスクリネンの博物館があるほどです。今回は博物館には行きませんでしたが、お目当ての店で

食器拭きやエプロンなどを買いました。食器拭きタオルは吸水性が抜群です!

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それともうひとつ、老舗の有名なお菓子屋さんがあり、この店発祥だというマカロンの原型とガトーバスク(これまたバスク伝統のスイーツ)を買って帰りました。

老舗のメゾンアダムというお菓子屋さんの外観。庇の上の赤い壁は何と唐辛子です。

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近郊の村、エスプレットというところが産地なのですが、唐辛子を束にして吊るしている建物を良くみかけました。

ガトーバスクはチョコと並んで今回の旅でよ~く食べました。アーモンド粉入りのクッキー生地にカスタードやさくらんぼジャム、チョコレートなどをはさんで焼いたタルト型のお菓子です。バスク名産の黒さくらんぼを挟んだものが素朴で一番美味しかったです。(KY)

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(次回は9月19日に旅の4日目と5日目をまとめてご紹介する予定です。)

スペインタイルアート工房HP

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