服をたくさん作りました 2

服作りの続きです。

まず羽織もの。
左のクニャッとなっているのはマーガレット。案外暖かく、春秋のコートの下で温度調整に役立っています。ストールにもなる便利アイテム。

真ん中は既製品のタートルネックですが、ブカブカなので前中央にハサミをいれ、ファスナーとポケットをつけました。ポケットは身頃に切り込みを入れて作るタイプ。すごーく昔、スキー用に買った服だった気がします。下にいろいろ着込むから大きいの買ったような記憶が。ファスナーとポケット縁取りの色が違いますが、部屋着なのでこれで良し…

右はフリースパーカーです。これも部屋着として制作。フードの練習で作りました。こちらのポケットは外側に貼り付けるタイプにしていますが、いろいろ試したくて違う技法で作っています。

フードの練習をしたのは、ずっと欲しかった旅行用のレインパーカーを作る為。
下の条件で作りました。こんなの売ってないですものね。
・帽子の上からかぶれる余裕のあるフード
・首元までしまるファスナー
・折りたたみ傘の入るポケット
・開いた傘を固定できるポケット
・サイドに手を入れられるポケット
・いかにもレインコート、には見えないけど撥水生地
・中に薄手のダウンを着れば真冬以外は使える

右の青いものが1作目で、イマイチな出来でした。もっさりしてるというか…
これを元に真ん中の黒いパーカーを作りました。青いやつも近所では着ています。

「帽子の上からかぶれるフード」は帽子のツバの際までくる長さがあり、フードも突っ張らない大きさ。帽子が無いと目の下までフードが来るので、ホックをつけて調整できるようにしています。

ポケットは胸に2つ、胴に2つのマウンテンパーカーみたいな配置です。さらに脇には手を入れる袋ポケットがあります。
「折りたたみ傘の入るポケット」は胴の大きなパッチポケットで、傘をカバンにしまうのが面倒な時に使います。もちろん傘はビニールに入れてからポケットへ。
このポケットは手を入れっぱなしにしにくいので、別に手専用の脇ポケットを作りました。

「開いた傘を固定できるポケット」は胸ポケットで、傘を胸ポケットにさして手を放せるポケットです。実際はそれほど安定しないのですが、屋外で買い物をする時、財布を出して支払う間だけでも傘から手を離したい時に使うポケットです。
マジックテープなどでいちいち固定すれば長時間手を放せるポケットになりますが、それはさすがに面倒なので、傘の持ち手を単に突っ込むだけのポケットです。手持ちの折りたたみ傘に深さを合わせています。

こちら普通のレインコートより少し厚みのある生地なので、梅雨の時期は少し暑く感じ、中に着るメッシュのインナーを作りました。上の写真で左に写っています。後付けで作ったので、付け外しできるタイプです。付けた写真はこちら。

帽子も作りました。
もともと帽子は大好きでたくさん持っていたのですが、ここ10年くらい、なんとなく似合わなくなった気がしてほとんどかぶっていませんでした。
しかし感染症対策の換気のため交通機関の冷房が強くなったり、冬の風が吹き込んできたりで、冷風で頭痛が起こってしまい帽子が必須に。

まずは不織布(紙ウエス)で試作。右は帯のあるタイプ。頭囲も大事ですが、ボリュームやツバの大きさも確認します。こちらは必要なくなったら切り刻んで掃除に使います。

そしてたくさん作りました! 全部同じキャスケットタイプです。私の顔は面長なので、上のほうにボリュームがあるほうがバランスが取れるようです。

エスニック柄の帽子が一つありますが、試作で作ったもので、外では被っていません… 20歳の頃は普通にこういう柄もの着ていましたが。
どれも作った服の残り生地や、既製の服のリサイクルで作っています。左端のデニムは穴のあいたジーンズから。そのジーンズはトートバッグにもなりました。

案外生地を使うので、きちんと解体して枚数が取れるか確認してからカットします。
この布は母のスカートを解いたもの。
上の写真で右奥に隠れている黒い帽子になり、この冬一番活躍しました。厚めですがニットで隙間があるので、裏地をつけて風を通さないようにしています。

さて最後に大物を。
こちらの革コート、90年代に買ったものですが、ダブルで肩パッドがしっかりしていて、いかにもなデザイン。これを何とか着れるようにしたく、リメイクすることに。

しかし裏地付きコートの作り方がよく分からず、まずは練習の試作。ものすごいキメラですが、捨てるつもりだった3本のパンツを解体して作ったものです。
これで作り方はなんとなくわかったけど、革が縫えるのか不安。

そこで合皮の安売り布を購入して試作。
こちら見た目は良さそうですが、脇の下に違和感のあるシワが出来てしまいました。パンツの布と合皮では生地の張りも違うので、同じようになりませんでした。加えて生地の厚さにミシンが負けて、目飛びも酷い…

うまく出来たら着るつもりでしたが、このあと解体しました。そのうちトートバッグでも作ろうと思っていますが、4枚重ねくらいになるとうちのミシンでは厳しいので、当分保留です。

脇のシワは型紙を調整し(このあたりは理解しきれないのでカンです)本番へ。
今回はリメイクなので、生地の大きさに制約があります。制約がなければラグラン袖じゃなくて普通袖で作ったと思います。ラグラン袖の製図、本を読んでも理解できず…

こちらが完成品。脇のシワはあまり目立たなくなりました。前はフロントジッパーに。ポケットは元のまま活かしました。
革はミシンの跡が残ってしまうので解いて縫い直すのはダメなのですが、自分用だし黒であまり目立たないので気にしません。ボタンを取った後も見れば分かりますが、マフラーで隠れるので気にしません。
着心地など気になる点はいくつかありますが、外へ着ていける感じにはなりました。元のままだと処分するしかなかったので、良しとしましょう。

作り方で参考にしているのは家にある本とネットの記事でしょうか。
型紙は自分の原型から展開し、試作しては調整の繰り返しで、市販の型紙は使っていません。
こちらは母の本で1972年出版。縫い代とか参考にしていますが、イラストが本当に可愛いくて何度も見てしまいます。

写真にはありませんがエコバッグ、マスクケースやインナーマスク、ルームソックス等々いろいろな小物も作りました。今はパワーのある職業用ミシンが欲しいですが、置く場所が無い…
あとは気軽に旅行に行けて、レインパーカーを活躍させられる世の中に早くなって欲しいです。<RK>

タイトルとURLをコピーしました