自由制作用の新しいデザインが出来ました。
定規などできっちり線を引かない、手描き風の幾何学デザインです。
サイズは20cm角と30cm角。こちらは20cm角で、見本の制作担当はYF講師。
![](https://spanishtile.net/blog/wp-content/uploads/2024/03/20240401_01.jpg)
30cm角の方は15cm角タイルの4枚組、制作担当は私RKです。
![](https://spanishtile.net/blog/wp-content/uploads/2024/03/20240401_02.jpg)
どちらもマヨルカの顔料で線を描き、一度焼いてからクエルダセカ技法で絵付けします。
色はお好きに変えられます。
今回のブログでは自由制作アイテムができるまでの道のりを、私の目線からご紹介します。
スペインタイルアート工房のほとんどのデザインは
スペインタイルアーティストである船戸あやこが作っています。
こちらが元のデザイン。可愛い!
![](https://spanishtile.net/blog/wp-content/uploads/2024/03/20240401_03.jpg)
しかしYF講師から難題がやってきます。
「これを30cm角にアレンジして、色は青以外でよろしく!」
昨年の11月のことでした。
色のは20cm角と被らないようにするための指示で無問題ですが、難題は30cm角にすること。
単純に拡大するわけにはいかないので、どうアレンジしよう?
試行錯誤の結果、45度回転させて八角星形にすることにしました。
まずは適当に切り貼りしてYF講師へ伺いを立てます。
![](https://spanishtile.net/blog/wp-content/uploads/2024/03/20240401_04.jpg)
他のアイデアも出ましたが、最終的にはこのデザインに決定。
ただしこのままではデザインが崩れているので、清書して綺麗なデザインシートを作ります。
この作業は手描き。トレーシングペーパーに線を拾いつつ、デザインが成り立つようにします。
![](https://spanishtile.net/blog/wp-content/uploads/2024/03/20240401_05.jpg)
ここから色を決めていきます。
今回は緑をベースにオレンジ系をメインで組み立てました。
4パターン作ってYF講師に送り相談。
![](https://spanishtile.net/blog/wp-content/uploads/2024/03/20240401_06.jpg)
緑の面積が少ない下の二つが良さそう、と意見が一致し
いよいよタイルに試作していきます。
今回初めて混色する色もあり、まずは色見本も兼ねて使う色をリストアップ。
![](https://spanishtile.net/blog/wp-content/uploads/2024/03/20240401_07.jpg)
最初の試作がこちら。
実際のタイルに絵付けすると、PCや絵の具で描いた色とは発色が違うため
焼いて全体のバランスも見て、さらに色を変更することがあります。
幸い今回は左側の八角星より内側部分は、元のイメージ画像通りでOKでした。
右側は二つの色案を半分ずつ絵付け。
![](https://spanishtile.net/blog/wp-content/uploads/2024/03/20240401_08.jpg)
この試作をPCで切り貼りして、全体のイメージをみます。
右の方が良いかな…?
でも何か違うような…?
![](https://spanishtile.net/blog/wp-content/uploads/2024/03/20240401_09.jpg)
最終的にYF講師から「四隅の花弁形の部分も、中央と同じオレンジが良いのでは」
とアドバイスがあり、色も決まりました。
そしてやっと! 実際に生徒さん用見本のタイルを作ります。
教室の空き時間にちまちま制作。
最低3回の焼成が必要なデザインということもあり、完成したのは3月でした。
(試作までは自宅作業です)
ちなみにYF講師担当の20角も、何度も色味を見ながら試作を繰り返し、やはり完成は3月でした。
東京教室には既に見本があり、いつでも制作に入れます。
大阪教室の見本はまだだけど、作りたい方は講師に伝えてくださいね。<RK>