オランダはたんぽぽの綿毛が激しく舞う?季節を迎えています。
綿毛ってこんなに空気中を占拠するの?ってくらい視界全体が綿毛だらけ。
「漂っている」というレベルではなく、地理的に年中強風が吹くオランダでは綿毛に「まみれる」レベル。花粉症でもなんでもない私でもさすがに鼻がむずむず、くしゃみが止まらない…
それはさておき、今日はオランダのオッテルローという場所にあるタイル博物館https://nederlandstegelmuseum.nl/zien-en-doen/het-museumについて書きたいと思います。
存在は知っていたものの、「個人コレクションの小さな博物館」という認識でした。
でも訪れてみたらビックリ仰天!膨大なタイルコレクションの博物館でした!!
そもそもオランダ語でタイルは「tegel」と言います。
この博物館で買った「タイルの職業」というタイトルのカタログ。
スペインの「仕事人シリーズ」と同じ感じですね!
ゴッホの「夜のカフェテラス」や「アルルのはね橋」を所蔵していることで有名なクレラー・ミュラー美術館から車で5・6分ほどの場所にある一見すると「フツーの家」の外観。一度気づかずに通り過ぎてしまったくらい控えめな佇まいです。
入り口の扉を開ける瞬間は、人の家にお邪魔する感覚。博物館という固い感じがまったくなく、「おじゃましま~す」と言いたくなるような雰囲気。
しかーし。中に一歩足を踏み入れたら…世界が一変しました。
なんだこのタイルだらけの空間は!!!
少しの隙間も無駄にしないぞ、ちょっとの隙間にもタイル展示するぞ、っていう博物館側の熱量?みたいなものを感じる展示。「とにかく私のコレクション、ぜんぶ見てーーー!」って感じの展示でした。これ伝わりますか??
元々はこの博物館があるアーネムという街の建築家の方が個人でコレクションしたタイルの数々でしたが、現在はさまざまな団体の協力を得て財団化され博物館となったようです。おかげでミュージアムカードも使えて(年会費は払っているが格安)実質無料で素晴らしいコレクションを鑑賞させてもらいました。
冒頭で一見すると「フツーの家」と書きましたが、中に入るとかなりの豪邸で展示室は大小合わせて11部屋、プラスでカフェまで併設されていてなかなかの広さでした。
観光客が気軽に来られるような場所ではないからか、お客さんは我々以外に2組しかいませんでした。
クレラー・ミュラー美術館からはバスで1本、20分くらいでアクセスできるようですが、そもそもクレラー・ミュラーだけでも1日は軽くかかるので、さらにタイル美術館も、となるとその場合はこの近辺に1泊した方がいいのかもしれませんね。
主に16世紀~現代までのタイルと陶器を展示していましたが、中でも16~17世紀ごろの古いものが素敵でした。ほとんどが当時の教会や店舗、住宅の壁や床、暖炉の壁面などに実際に使用されていたタイルなのです。4世紀も5世紀もの時を経ても色褪せない鮮やかさとデザイン性にあらためて惚れ惚れし、感心しきりでした。
これはマニアにはたまらない博物館ですぞw
でも交通の便が悪いのが残念なところ…
ゆったり時間に余裕がある観光だったら行けるかな~?
ミュージアムショップで買ったマウスパットは毎日大活躍。
大好きな子供の遊びシリーズを眺めながら日々パソコンに向かっています!<KY>