オランダの花市場見学

今回は世界最大規模の花市場についてご紹介します!

通称「アールスメールの花市場」、正式には「Royal Flora Holland」と言います。

アールスメール=Aalsmeerは地名で、スキポール空港の隣街です。

我が家からもスキポール空港と花市場はどちらも車で15分でとっても近いです。

以前のブログでオランダは花が安くて種類も豊富、球根や切り花の輸出量は世界一、と書いたような気がしますが、国内外から集まった切り花や植物がこの市場でセリにかけられ世界中に出荷されているのです。

サッカー場250個分の広さを誇る市場らしいのですが、そうとは思えないほど地味な建物で…

まったく写真映えしませんが、一応記念に看板だけでもパシャリ。

ここで2300種類の切り花や植物が1日4400万本も取引され、年間売上は47億ユーロにものぼるとこのと。

巨額すぎて想像がつきませんが、とにかく凄いということは確かですよね。

見学は朝早く行かないと花がなくなってしまう、とのことで8時過ぎくらいに行きました。

受付で地図を渡され館内説明を受けます。

「片道1kmある(つまり往復2kmね)から結構歩くけど、カフェもあるから休憩しながら自由に見てね」

で、館内に入ったらこんな感じでした。果てしなく真っ直ぐに伸びる渡り廊下…

(これが1km続くのね…)

とにかくだだっ広いスペースに大量のコンテナ、大量の花が行き交っています。

動画でお伝えできないのが残念ですが、床に無数のレールが敷かれていて、自動でコンテナが移動しているんです。

たまに有人でターレを運転しながら花を運ぶ姿も見ましたが、ほとんどが機械化され、コンピューター制御されたコンテナが無人で動き回っています。

ここで動いている花たちはすでに競り落とされたものらしく、しかるべき出荷先に仕分けされているところのようでした。

「セリ」も現在は完全に電子化無人化されているので、いわゆる “築地の魚市場のおっちゃんたちのセリ”を想像しているとちょっとガッカリするかもしれないです(今は豊洲か…こちらももう電子化されているのだろうか?)

とにかくすべてが機械化電子化され、人が全然いない。

世界一の市場の割には “活気”がまったく無い、とっても静かな花市場でした。

日本へは植木類と球根が輸出されていました。さすがに切り花は難しいですよね…

競り落とされた花たちはお隣のスキポール空港からすぐに世界中に出荷されます。

そのスキポール空港にも花屋が数ヶ所あります。

チェックイン前の誰でも入れる場所にもあるし、セキュリティーを通った後のゲート内にもあります。

以前フィンランドに行った時、このゲート内の花屋でバラの花束を買って飛行機に持ち込み、友人にプレゼントしたところ、とっても喜んでもらえました。

渡航先にもよるとは思いますが(EU内はOKでした)オランダ土産としてすごくいいなと思いました。日本への持ち込みは検疫検査が必要だと思いますが、そもそも14時間超えの長時間、生花を持ち運ぼうとは思わないですよね…

空港に花屋があるというのもオランダらしいなーと思いました。

こちらは近所の広場で毎週行われる青空マーケットに出店している花屋

業者用みたいな売り方をしてますよね…

毎週この花屋で季節を感じていると言っても過言ではないですw

きっとあの花市場で見たコンテナのどれかがゴッソリここに届いてるんでしょうね。

スーパーの店頭でも必ず売ってます。

ここで買ったことはないけれど、買ったことある人に聞いたら安い割に長持ちする、と太鼓判を押していました。

写真はバレンタインの時期の花束アレンジ。なかなかのボリュームですね!

そうそう、郵便でバラが届いたこともありました。

ポストに入るジャストサイズの箱で届き、中身がわからないまま開けたらバラでした!

こんなカタチで花を送る文化もあるのか、と驚いた瞬間でした。

花が身近にあるのが普通な国、オランダ。

日本では花を自分のために買うことなんてまずなかったのですが、

安さと種類の豊富さに目がくらんですっかり花のある暮らしが日常化しました。

アレンジされてない丈の長い、束になった花をそのままバサっと花瓶に入れるだけですが(そのために背の高い大きな花瓶を買ったw)それだけでも十分気分は華やぎます。

花のある暮らしっていいですね!

オランダにいる間にたくさんの花を愛でたいと思います!<KY>

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