エジプトに行ってきました〜ルクソール・ナイル川クルーズ編〜

エジプトへの旅 第2弾、今回はルクソール(Luxor)編です。

ルクソールの宿に8泊とルクソール発アスワン行きのナイル川クルーズ船に2泊の合計10泊をルクソールで過ごしました。

なんでルクソールに10泊も?と疑問に思ったみなさん。

理由は2つあって

①ルクソールは古代エジプト文明を知る上で要となる遺跡の宝庫で見どころがたくさんあるから

②友達がルクソールに住んでいるから!単純に友達とゆっくり会いたかったのです!

今回は主にナイル川クルーズについて書きたいと思います。

アガサ・クリスティの「ナイル殺人事件」の映画を見て

「ナイルクルーズをしてみたい!舞台になったアブシンベル神殿に行きたい!」

というミーハーな私の夢に友達が応えてくれてクルーズ船を予約してくれました。

ルクソール在住20年以上の友達も「ナイルクルーズはすごくおすすめ!」と一緒にツアーに参加してくれました。

まず乗船場に行くと、何隻ものクルーズ船が停泊していていました。

実際に私たちが予約した船に乗り込むまでに、3~4隻くらいの船をまたいで(船内を通り抜けして)自分たちの船に乗るほどです。

それくらい乗船場は船の縦列駐車?でいっぱいでした。

クルーズ船の旅程は以下の通りです↓

1日目:お昼過ぎに出航→この日は移動のみで一晩かけてエドフへ

2日目:午前中にエドフ(ホルス)神殿見学→夕方にコム・オンボ神殿見学

3日目:アスワンに終着→ここで下船してアブシンベル神殿へ

(写真は2日目の予定表です)

まずホルス神殿へは馬車で移動。下船したら目の前で待機している馬車に各自で乗って神殿へと向かいます。

馬車の大渋滞でものすごい砂ぼこりw 初めて馬車に乗ったし車道を車と並走するのもカオスだった…

エジプトで一番保存状態が良いとされている神殿。ハヤブサの頭をもつホルス神に捧げられた神殿です。

柱は残っていても天井は崩れてしまっている遺跡が多いなか、この神殿は天井まで残っている部分がありました。(写真は見切れてますがちゃんと天井ありましたw)

至る所に小部屋があって迷路のように入り組んでいる内部。光が差し込まない分、ダンジョン感があってカッコいい神殿でした!

コム・オンボ神殿は前述のホルス神とワニの頭を持つセベク神、2つの神に対して捧げられたちょっと珍しい神殿。

レリーフも2神一緒に彫られてましたよ。2神ともに生命の象徴「アンク」を手にしていますね。

ハヤブサx人間はなんとなく(鳥人間)想像できるけど、ワニx人間の組み合わせがコミカルで個人的にツボでしたw

古代人のこういう発想ってどこから来るんだろうか…

ヒエログリフにもシュールな図柄(というかこれは文字か…)がたくさんあって見ていて楽しい!読めたらもっと楽しかっただろうな~

アスワンからアブシンベル神殿までは、往復バスツアーに申し込んで片道3時間半の大移動でした。(朝5時出発w)

映画のように、遺跡の台座の下の方は登れるのかと思っていましたが、あれは撮影のために特別に許可されただけのようでした…残念。

この神殿の凄いところは、1つの岩から彫り出して作られたということと、太陽暦を用いて緻密に計算された建築構造だということです。

入り口から60m入った神殿の最奥にある至聖所に、夏至と冬至の時だけ朝日の光が入り、そこに祀られているラムセス2世が照らされる、という神秘的な仕掛けになっているのです!(左から2番目がラムセス2世。一番左の冥界の神プタハにだけは光が差さないそうですよ、あの世を司っている神だからだそう。なにこの計算し尽くされた配置は?!)

テレビ番組の「世界ふしぎ発見!」で実際にその瞬間を見た時は感動しました。

実際はライトで照らされているラムセス2世が鎮座していましたが、同じ場所に来られただけでも嬉しかったです。

そしてアスワンからルクソールへの帰路はタクシーを選びました。運転手さんが爆走しても5時間半かかりましたw(ちなみに電車や同じクルーズ船で戻るという選択肢もあり)

さて、話はクルーズ船に戻りますが、ご飯は毎食美味しかったです!

珍しい食べ物もあるけれど、どこか馴染みのある味、という感じで何を食べても美味しかったです!

ある日のビュッフェ。

緑のスープはモロヘイヤスープで絶品でした!スパイスが効いているせいか青臭ささも全くなくお代わりの手が止まりませんでしたw

タヒーニという胡麻ペーストみたいなディップソースは野菜につけたりピタパンに挟んだりして道中よく食べました。生野菜はお腹を壊す人もいるそうですが、私は問題なくいけました~

魚の出汁で炊いたのかな?と思われる旨みたっぷりのご飯の右横はオクラののトマト煮。

とにかく全てが美味しかったです!!

ランチと夕方のティータイムはこのサンデッキで。風も心地よく、景色も雄大で最高でした!この奥にはプールがありました。滞在中ずーっと日光浴してる人、読書してる人、カクテル飲みながら談笑してる人など船での過ごし方は人それぞれ。

部屋からの眺望。

友達と息子君、私の3人仲良く川の字で快適に過ごしました。

昼寝もし放題!!と言いつつ、ほぼサンデッキで景色をみながらおしゃべりしてました~

この船からの景色を見ていたら「エジプトはナイルの賜物(たまもの)」という言葉を思い出しました。(地理とか世界史とかで習ったんだっけな?)

国土のほとんどが砂漠や岩山のエジプトで、ナイル川沿いだけは緑が生い茂り、農作物が育ちます。毎年雨季になると上流のエチオピア辺りから雨水が流れ込み、下流のエジプトでは川が増水・氾濫して雨の降らない大地に恵みを与えてくれるんですね。

実際に椰子の木(ココ椰子ではなくナツメ椰子の方)やバナナの木、サトウキビなどの畑が広がっていて、その周りで牛や羊を飼いながら人々が暮らしている、という光景を目の当たりにしました。

もしかしたら4000年前も今もあまり変わらない生活だったのかもしれないな、なんて想像が膨らみます。

ルクソールはナイル川を挟んで東西に分かれているのですが、遺跡がある位置にもちゃんと意味がある、と友達が教えてくれました。

古代エジプト人は太陽信仰をしていたと言われていて、太陽が昇る東側を「現世や誕生」太陽が沈む西側を「冥界への入り口や死者の国」と捉えていたそうです。

実際に、カルナック神殿やルクソール神殿など王権や神事に関する建物は東側にあり、ツタンカーメンなどファラオの墓が大量に見つかった王家の谷は西側に。盗掘を防ぐために岩山の奥、東側からは見えない谷に隠すように作られたそうですよ。(ちなみにカイロのピラミッドも西側にあります)

東側に見えるルクソール神殿と西側に見える岩山(この奥に王家の谷がある)

クルーズ船から東西の景色を見ていたら、それがよくわかりました!

ナイル川越しに見た朝日や夕日はびっくりするほど大きくて美しかったです。

古代の人々が信仰したくなる気持ちもなんだかわかるような気がします。

写真はクルーズ船から見た朝日と、別日にフルーカという帆掛船に乗った時に見た夕日。

休憩中のたそがれ船長さんがかっこよくてフォトジェニックだった!

帆掛船も風と水の力だけで(+かなりの人力もw)で進むのですが、古代人もこの船ででピラミッド用の巨石をこの近辺の岩山から切り出してカイロまで運んでいたらしいです。

知力も体力もいろいろすごいな、古代エジプト人。

大河があるところに文明が発達すると学校で習ってはいたけど、まさに教科書通りの世界でした!

今はこうして観光客を乗せて利用されているけど、昔も今も人々の生活の中心にはナイルがあるんだな~と実感しました。

次回のブログは第3弾、ツタンカーメンの墓などがある王家の谷や、普通の観光ツアーでは行かないちょっとレアな遺跡について書きたいと思いますのでお楽しみに!

ついつい長くなってしまってすみませーん、最後まで読んでくださりありがとうございました!<KY>

タイトルとURLをコピーしました