今回から2022年の教室展覧会用に作ったミニチュア作品をご紹介します。
教室展覧会は10月末の開催が多かったのですが、
この年は11月末の開催だったのでクリスマスものにしました。

私は作り始めるまでの思考期間がとにかく長いです。
4年以上前のことなので記憶が曖昧ですが、中庭でなく前庭にしたのは
道路沿いにある庭にして、フェンスを作りたかったのだと思います。
前庭という単語が正しいか分かりませんが、
門扉と玄関の間にある庭で、道ゆく人が覗けるけど
塀で道路と仕切られたクローズドの庭にしました。
手前の一面が開いていますが、鑑賞しやすくするためで
もしこのハウスが現実世界にあったら、ここは塀か別棟が建っているか
庭の面積が手前側にも広がっている想定です。
最初にサイズを考え、保護用のアクリルボックスを買いに行きます。
アクリルボックスはサイズオーダーも出来ますが、高価なので既製品を使います。
壁で囲んでツリーを立て、電飾を仕込むスペースも考え
今回は25cm角のアクリルボックスに決定。
次にシチュエーションを考えます。
クリスマスは決まっているけど、どこの?どんな?
やっぱりスペインですよね。
クリスマス時期でも庭で過ごせる、温暖な地中海地方にしました。
地中海地方ならオレンジの木を作りたいな。
ついでにツリー代わりにして、オーナメントや電飾を飾ればいいんじゃない?
ということで、今回のテーマが決まりました。
設計図を作ります。
電飾もあるので、何を光らせるか考えながら作ります。
正面、ドアと窓のある壁。
この壁の裏側が室内になるのですが、今回は割りきって室内側を作るのはやめました。
だからドアも窓も開かず、壁に接着するだけです。
ドアの前は二段の階段になっていて、ここに電池ボックスを隠します。
一番外側の二重の線がアクリルボックスです。

向かって右側の壁。この壁の裏は隣家のイメージ。
左側がドアのある壁で、上部に庇があります。
右の青い部分は水場。

向かって左側の壁。道路に面した壁です。
左の薄茶部分が門扉。
中央下の煉瓦色部分の上に、曲線で構成された白い部分がありますが
スペインでよく見かける飾りフェンスが作りたくて組み込みました。

同じ壁を道路側から見たところです。
飾りフェンスの下には絵タイルを貼ります。
タイルのサイズを決めてから、壁のサイズを決めます。

上面図。上が玄関側です。青い八芒星のスペースにオレンジの木を置きます。
右下の半分になった八芒星は水場。
こちらも上の道路側壁と同様、
床タイルのサイズを決めてから、壁の厚みなど調整します。

設計図ができたら配線を考えます。
必要なのは5ヶ所。
・門扉の外灯
・玄関の外灯
・玄関の庇
・ツリー
・水場に置くキャンドル
赤、黄色、緑、水色、紫の線が配線。
階段の右側に電池ボックスを仕込み、そこから配線します。
線の長さが決まらないと注文できないので、
このように設計図に書き込みます。

さて今回も製作中写真が無いものが多く
特に前半のハウス部分はほとんどありません。
毎回毎回なぜ撮らないのか私?
そんなわけでいきなりドアからです。
設計図ではドアの上部はアーチになっていますが、
ドア自体は長方形で、アーチ状の前壁を上に重ねています。
まずパーツを切り出して、全て仮置きします。
ヤスリをかけて微調整したらボンドで貼ります。

色を考えます。

着色後。左にある小さなパーツ類は窓用パーツです。
窓製作中の写真がこれしかありませんでした…

リースフックを作ります。
真鍮針金を叩いて平たくし、折り曲げるだけ。

ドアの上部に引っ掛けます。
リースフックはドアに接着。

ドアの脇壁に貼るタイルを製作。
釉薬の流れが強くてデザインがわかりにくいですが、これも八芒星。
ドアもそうですが、八角形・八芒星はデザインテーマの一つです。
このタイルを貼るのは目立たない部分なので、ムラは直さず使います。

こちらは外灯を撮影した写真なので、タイルはボケてて分かりづらいですが
ドアの脇に貼られているのがわかると思います。

ちなみにこの外灯は、かまぼこ型に作った石膏を土台にして作りました。
製作中の写真はありません…
次回に続きます。<RK>
