3月も終わろうとしていますが、今回はひなまつりの話題、頼まれて作ったミニチュア雛人形をご紹介します。つたない部分が多くてお恥ずかしいのですが…
大きさは一枚目の写真に爪楊枝が写っているので、比べてみてください。
作るときに一番大変なのは、私の場合は準備と設計です。雛人形を作るのは初めてだったので、いろんな雛人形の写真を集めたのですが、服の構造が全くわからず… 粘土で作るのに構造も何もないかもしれませんが、知って作るのと知らないで作るのでは違いますよね。結局、十二単や束帯(お内裏さまの衣裳)の展開まで調べてしまいました。どうも無駄に凝り性のようです。
人形は樹脂粘土で作っています。しかし最近は樹脂粘土を使うことがほとんどなく、家にある粘土が固くなっていて、お雛様の袖を曲げる時にヒビが… 5枚も重ねて曲げたので、重ねすぎでしょうね。目立たない場所だったので、そのまま続行です。お内裏さまの冠も薄くしすぎて折れてしまい… こちらもボンドで修復です。お雛さまの冠と扇には金の刺繍糸をボンドで貼り付け。
出来上がってみるとお雛さまが着ぶくれて、お内裏さまがこぢんまりして見えるのですが、作り直す時間がなかったので見なかったことに。
人形の台座は木材を黒と金で着色。全面縁の模様も絵の具で描いています。はじめは千代紙を貼ろうと思ったのですが、ミニチュアに使うには大柄のものしか手持ちにありませんでした。
全体の土台は木材です。角はヤスリで丸みを出して2枚重ね。人形の台座の下は赤く着色した木材。背板は金に着色です。はじめは屏風にするつもりだったのですが、なるべく小さく作らないといけなかったので、面積を取らない平らな板にしました。
ぼんぼりの土台は木製ビーズと爪楊枝。灯りの部分は粘土です。漆器類も粘土で制作。ひし餅も粘土です。3色の粘土を重ねて接着、菱形にカットするのですが、菱形に切るのって、思ったより難しいですね。少し曲がっただけで菱形ではなくなってしまう。お餅を何個も無駄にしてしまいました。
橙の実、葉、桃の花は粘土。花は画一的なほうが玩具っぽく見えるので、昔購入していた皮細工用の型抜きポンチを使いました。幹は針金を組んで着色、垣?は紙ヒモを土台の板に立てながら貼りました。紙ヒモは味があるけど、プラ棒を使ったほうが良かったかもしれません。少し歪んでしまった…
中央の花瓶は粘土を銀で塗って錫っぽくしました。紙は白い和紙の縁を赤いペンで塗っただけです。
この作品は急ぎだったので3日で作ったのですが、もっと時間があればお雛さまは作り直したかも。とはいえ案外大変なので、自発的に作ることはないかな〜と思っています。<R.K>