スペインタイルアート工房、18番目の専門コース「世界遺産を描くNo2」を準備中です。
新しい種類の絵の具はなるべく使わず、既存の材料で組み合わせを変えればまた違う表現ができますよ、という絵付け方法を中心にご紹介する予定です。卒業生の方もぜひご参加ください。
さて先日「先生達はどんなふうにタイル画を完成させるの?」との質問があったので、今回、新しい専門コースをどんなふうに準備しているかご紹介しますね。
まずは基本となる画像をいくつか探します。
自分達が実際に訪ねた国で撮影してきた写真もありますが、
中には撮影禁止のところもあるので、そういう場合は仕方なくネットで検索。
そしてそれをもとにデザイン画をおこします。
この時点ではどんな技法にするか、まだ未定。
どんな技法が適しているかは仕上げてみないとわからないので、フォトショップで画像のイメージを変えてみたり、白黒のデザイン画を塗ってみたり、試行錯誤してまずは1枚描いてみます。
そのデザインに適している技法だと判断できたら、次は色。一度焼きあげたタイル画はあくまでも「試作の試作」で、その上にもう一度色をのせて焼いたり、鉛筆で模様をつけてみたり、マジックで塗ってみたり・・・バランスのよい色合いにするにはこの後さらに1~2枚の試作品を作ります。
初めて組み合わせる顔料や釉薬に関しては、テストピースを作ります。
どのくらいの濃さならきれいに出るか、また、よれてしまった場合の修正方法などもここで検討します。
こんな具合で現在進行中。
7月頃にはみなさんにご紹介できる予定です。<YF>