皆さん、外出自粛生活をいかがお過ごしですか?
私は普段やりたくても時間がなくて後回しになっていた事から始めています。
欠けてしまったり色味がイマイチだったりして日陰に追いやられている作品がいくつかあり、いつか直そうと思いつつ、いつも後回しにされてきた可哀想な作品たち。
まずは口縁が欠けてしまった薬壺の修正からスタート。
欠損ピースが砕けずに残っていたため、接着剤でくっつけて応急処置してありました。が、経年劣化ではみ出た接着剤が黄変し、醜い姿になっていました。さらに全体の緑色ももう少し濃くしたいな、釉薬のヨレやピンホールも直したいな、とずーっと思っていたのに放置されたままでした。
まずはこの欠損ピースを除去し、最終的には凹み部分に釉薬を厚めに埋め込むことで欠損した口縁部を再成形しようと思います。
まず塗料剥がし剤をハケで取り、接着した部分全体に塗ります。接着剤との隙間があれば、なるべく奥まで浸透させるように塗り、ラップで覆います。
1日放置した後。ナイフやカッターなどで剥がれるかどうか確認します。3分の1くらい剥がれました。
この作業を繰り返しますが、気長にやる事がポイントです。無理に剥がそうとすると別の場所を傷つけたり、更に欠損部を広げる事になりかねません。
時間のある今だからこそ、の作業なのです。
剥離を待っている間にフタも修正しました。顔料ベルデゴブレ(酸化銅)を一段階濃くします。
ツルツルした表面に直接顔料を塗っていきます。
修正後の焼き上がりはまたの機会に。
それから、作り途中だったたくさんの粘土達を1度素焼きしました。
右手はたくさんのクッキー型を使った小物やアクセサリーパーツ。
左手は衣装ケースやクローゼットに入れたり吊るしたりするアロマグッズ。バラ型はチョコレートを作るシートで型抜きしました。
ピンクや黄色はエンゴーベ(化粧土)に顔料を混ぜて色エンゴーベを作り、焼く前の乾燥した状態の粘土に塗るだけ。一回の焼成だけで完成するお手軽アロマグッズ。
このバラに好みの香りをたらして衣装ケースや引き出しに入れておくだけ。時々香りを足してあげるだけでずっといい香りが保てますよ。水色のハート型は同じく色エンゴーベを塗って一度焼き、そこにクエルダセカで絵付けしてもう一度焼いたもの。こちらも素焼き部分にアロマを染み込ませてクローゼットに吊るします。
ちょうど衣替えの季節。冬物をしまうタイミングでアロマグッズも追加できてよかったです。
毎日家にいて暇を持て遊ぶのでは?と心配でしたが、時間がある今だからこそ出来ることが結構あることに気づきました。やりたい事がどんどん増えてきて、むしろ普段よりも忙しい毎日だったりして。
とはいえステイホーム。感染には充分気をつけて自粛生活をエンジョイしようと思います。<KY>