みなさん、こんにちは！
今年もオランダ滞在記にお付き合いよろしくお願いします。
今回はオランダの年末年始についてご紹介します。
色々と文化の違いを感じられて、アレもコレもとご紹介したいものが多くて少々長くなりますがご了承くださいませ！
12月に入ると、スケートリンクが各地に設置されます。私の住んでいる地区でも、ショッピングセンターの広場が、ある日突然スケートリンクに変貌していて驚きました。
ちょうどこの週はとても寒い一週間で(今思えば寒かったのはこの1週間だけでした)、日中でもマイナス1℃なんて日もありました。運河が凍るほどでした。
でも水鳥さんたちは氷の上を上手に歩いていましたよ～。
そしてこちらは自分の目を疑いました。
スーパーのカートが運河に落ちていて、そのまま凍りついていてました…。これって、どういう状況なんでしょうか？
スケートリンクの脇には、ホットチョコレートや焼きソーセージなどの屋台も同時に登場します。その中でも一番人気なのが、揚げパンの屋台です。
「Oliebollen(オリボレン)」と言って、訳すと油のボール、笑。
野球ボールくらいの大きさで、プレーンとレーズン入りの2種類があります。
揚げパン自体は思ったよりも甘くなく、甘いのが好きな人は粉砂糖をふりかけて食べています。(味はまぁ、いわゆる揚げパンとかドーナツです…)
そしてオリボレンと同じくらいメジャーなのが、「Appelflappen(アップルフラッペン)」。私はこのフラッペンが気に入りました。
写真の一番手前の平べったい揚げパンです。これは輪切りされたりんごが中に挟んであるもの。このりんごも甘酸っぱい感じで甘さは控えめ。ちなみにその左後ろの丸いのはアップルボール、右側のはジンジャーボール。アップルボールの中のりんごは細かくカットされていました。
ジョナゴールドはサイズ比較のため一緒に。オランダのりんごは日本のよりやや小ぶりです。
揚げパン全般に言えることは、甘さは控えめだけど、油の量がハンパないという事…一口食べるごとにじゅわじゅわ～っと音がする(←気がした)。
この揚げパン屋台はどの街でも11月頭くらいからフードトラックで登場し、大晦日はこの揚げパンが欠かせない、というオランダ人も多いようです。冬の風物詩のような感じなのかな、と思います。
揚げパン以外にも、クリスマスにはドイツやフランスのようにシュトーレンを食べます。オランダ語ではKerststol(ケルストストル)と言います。いつも行くパン屋さんで買ったのですが、こちらにも粉砂糖がついていたので、かけて食べました。
アーモンドペースト(マジパン)とドライフルーツがたくさん入った甘いパン、という感じ。マジパンは栗のように見える丸い塊です。美味しかったですが、とにかく甘かった…マジパンいらないよね…というのが率直な感想です。
さて、クリスマスの街の雰囲気についてもご紹介します。
アムステルダムの運河沿いは特に美しいです。
夕方4時くらいから徐々に街灯や家の明かりが灯り始め、それがすごく幻想的なんです。
オレンジ色の灯りがなんともほっこり。外は寒いけれど、温もりが感じられる雰囲気がステキ。華美な装飾がないのも良いですね。
冬のオランダに良い印象がなかった私(以前旅行したのはまさに12月)ですが、こんな素敵な光景に当時は気づけなかったです。
ちなみにこれらの写真は運河クルーズ船からの景色です。夏のクルーズももちろんおすすめですが、冬はロマンチックで別の魅力があります。
アムステルダム中央駅の前の巨大ツリーもシンプルな電飾のみで。重厚なレンガ造りの駅舎に溶け込んでいて、素朴な美しさを感じました。
最後に大晦日について。夜10時半くらいから打ち上げ花火がどこからともなく上がり始めます。これが延々と夜中3時半くらいまで続いたと思います。うるさくて眠れませんでした。。。
日付が変わる少し前くらいに外に出て花火を見てましたが、どれもビミョーな高さ、ビミョーなサイズ。日本の夏の花火大会を想像してはいけません。とにかく音がうるさいだけで、たいして綺麗でもない(←ごめんなさい)。
と言うのも、花火を上げるのはその辺に住んでいる一般住民なのです。
やりたい人がやりたいだけ勝手に上げるというシステム。さすが自由の国オランダです。すべて個人の責任でやってます。なのでそこらじゅうでバンバン中途半端に上がるのです。
オランダ人の年越しは、花火の音をバックに友人たちと踊りまくり飲みまくり、オールナイトで新年を迎えるそうです。
毎年ゆく年くる年でしっとり新年を迎えている身としては、ややカルチャーショックではありましたが、来年は爆音もものともせずに爆睡している自分がいる…ような気もしています、笑。
初めての年末年始はこんな感じで新たな発見がたくさんあって、楽しかったです！
ここまで長々と読んでいただきありがとうございました。＜KY＞
(インスタグラムではオランダの日常をゆる〜く投稿しています。)