2022年の教室展覧会に出したミニチュア作品をご紹介する3回目です。
前回はこちら
水場側の壁を作ります。
タイル類を作らないと電気コードが通せないので、
まずはタイルとシンクを作ります。
こちらは水場の壁のタイル。
タイル一枚一枚は石膏型を作って型取りしています。
壁の板に穴を開け、その形に収まるようヤスリがけ。
生土の状態でヤスリがけするので、汚れ防止に壁はラップで保護。
上部の穴は蛇口を付ける所です。
地中海地方の庭の水回りだしヒトデをモチーフにしましたが
クリスマスがテーマなので星モチーフと考えても良さそうです。

シンク?水槽? ベストな単語が見つかりませんが水受け部分です。
粘土を素焼きして、下描き中。写真左下が、上部になります。
縁に穴が開いているのがお分かりと思いますが、壁を貫通しており
電気コードを通します。

絵付け途中。
幾何学模様のデザインを現物合わせで作るのは難しいため
シンクの形を決めたらまずデザインを作り、
デザインに破綻が無いよう、粘土のサイズを決めて成形します。
ただ粘土を作る過程で、縮んだり歪んだりヤスリをかけたりで
また少しサイズが変わってしまうため、
粘土を素焼きしたら再度デザインを微調整します。

設計図には「4ミリくらい大きく」と雑な注意書き。
設計段階では二重壁でしたが、壁を厚く作って穴を開けることにしました。

焼き上がり。水回りには良さそうな色に焼き上がりました。

こちらの写真は1回目の焼成時。
シンクの内側はこのあと絵付けします。
外側もまだ色が薄めなので再焼成します。
ちなみに左側にあるタイルは
上が階段ポーチの蹴上げ部分に貼るタイル、
真ん中が前回ご紹介した外側壁のタイル画、
下の家が並んでいるタイルは窓辺に飾る小物で、
隣の青っぽい手裏剣型のタイルも窓辺用の飾りです。

製作中の窓の写真は無いのですが
家のタイルを描いている写真はありました。エンゴーべ使用。

シンクに戻ります。
複雑に見える写真ですが、壁の内部写真です。
壁は二重で、空間に電気コードを通します。
クライミングウォールのようにランダムに貼ってある板は、
壁がぺこぺこしないよう補強のために貼ったもの。
その下の黒っぽい部分は電池ケースを入れる部分。

シンクの上縁まで電気コードを通します。
内側の絵付けはシンプルにしました。

裏側はこんな! 結構苦労しました…
試行錯誤したので掘りが一定ではないですが
場所によっては電球部分を通すので大きめに掘る必要がありました。
もうちょっと底を厚く作っておけばよかった。

出来上がりは「シンクの縁にキャンドルを置いている」イメージです。
このライト自体が「ゆらぎ」という種類のため
シャッタースピードが速いと写りづらく、ちょっと分かりにくいですね。
シンクの縁に置いた赤いキャンドルホルダー、という設定です。
赤いカップはシンクに接着しています。

さて、次は玄関ポーチ上の庇部分。
またもや制作初期の写真はなく、あらかた組み上がっています。

屋根瓦はこれまでと少し違う作り方をしました。
形は良いけど壊れたりヒビが入りやすい…

たくさん失敗しました。

瓦を貼り終えたところ。
過去に何度もご紹介していますが、まず裏返しにした瓦を全面に貼り、
その上に写真のように上側の瓦を貼ります。(裏返しの写真がなかった)
だから単純に上の瓦の倍、数が必要です。
ただ下の瓦は見えない部分も多いので、多少角が欠けた瓦なども使ってしまいます。
白土に練り込み顔料を混ぜて、数種類の色で作っています。

実物の瓦は、隙間を漆喰みたいなもので埋めていることが多いです。
現代はモルタルかもしれませんね。
実物同様、漆喰っぽく石粉粘土で隙間を埋めます。

さて電気関連の残りは玄関庇のガーランドと、ツリー用のライトです。
階段ポーチとシンクの間の壁に穴があり、そこからコードが出ていますね。
黒いコードは先端をシンクに仮止めしていますが、後々ツリー用のライトになります。
白いコードは玄関庇用のガーランドライト。
この二つは壁のコンセントから出ている設定なので、コードは隠しません。
ただ元々黒いコードなので、壁をつたう方は目立たないよう白く着色しました。
「コンセント穴」は植木鉢で隠すため、このままです。

庇用のガーランドには透明のビーズを被せました。
写真で黄色っぽく見える芯の部分が、元々のライトで
プラスチックのビーズを被せて接着剤でくっつけます。
ビーズのおかげで光の拡散が大きめになります。

暗くして撮影。
ひとまず思った通りには出来ましたが、
明るいところに飾るので実際はよく分かりませんでした。
完全な自己満足の世界です。

次回に続きます。<RK>
