今回はスペインのアンダルシア地方、グラナダの楽しみ方をご紹介します。
グラナダはスペインの中でもアラブ文化が今でも色濃く残っている街のひとつです。グラナダを訪れたら、この「アラブ文化」をぜひ堪能しましょう。
中でもグラナダの「食文化」はちょっと独特です。まず、ランチを食べた後はカフェに行かずにアラブのお茶を楽しめる喫茶店「テテリア=teteria」に行きましょう。
teとは「お茶」という意味。テリアはカフェテリアと同じで「お店」という意味です。ハーブティー、スパイス入りの紅茶、日本茶などもあります。
ここで気をつけなければならないのは、ほぼ全てに「砂糖」が入っていること。砂糖抜きもできますが、お茶の種類によっては予め混ざっているものもあります。
私が頼んだミントティ−も案の定「砂糖入り」でした。
ミントで「爽やかスッキリ!」を期待していた私はちょっとがっかり。甘いものが苦手な人は注意しましょう。
それでも店内の雰囲気や調度品の数々などアラブの世界をちょっぴり体験することができます。
店にもよりますが、水たばこを吸っている光景を目にすることもできますよ。
テテリアでゆっくりくつろいだ後は軽くグラナダの街を散策し、日が落ちて来たら、いざ「アラブバル」へ。アラブバルはモロッコやチュニジア風の店内で、タパス(おつまみ)にモロッコ料理などがあるバルのことです。
ここで興味深いのは、このタパス(おつまみ)が無料であるということ! つまりワインなりビールなり、何か飲み物を頼むとこのタパスがひとつついてくるんです。2杯、3杯と飲み進んでもやっぱりタパスがついてきます。
写真にあるのは「クスクス」「ひよこ豆のコロッケ」。しかもこのバル、無料のタパスを自分でメニューの中から選べるんです。
これにはビックリ。あらかじめタパス代が飲み物に上乗せされているのかと思いきや、そうではなく、このバルではグラスワインが2ユーロ(約270円)でした。
結局、食べ物を注文しなくても、十分お腹一杯になれます。グラナダでは、どこのバルでもタパスは無料なのです。自分で選べなくても、2杯目、3杯目にはちゃんと違うタパスが出てきます。この客が2杯目であの客は3杯目ってどうしてわかるんでしょう?店員さんのすごい記憶力には「あっぱれ」です。
お昼に入ったバルでは、タパスに何と、ベーグルサンドが出て来ました。(食べかけの写真ですみません…) サンドイッチを頼もうと思ったけどその必要なしです。
サンドイッチにフライドポテトが山盛りてんこもり、なんてバルもあるらしいです。
ちなみにこの「タパス無料システム」はグラナダから北上するにつれて徐々にしょぼくなっていきます。マドリードに着く頃にはオリ−ブ数個か、何も出てこないか…..。
とにかくグラナダに行ったら夜はレストランではなくバルへ行きましょう。
あ、ちなみにお酒が飲めない方、ソフトドリンクでもタパスは付いてきますのでご安心を!<KY>