3月11日の東京教室

3月11日の震災から一ヶ月半が過ぎました。東京教室のある千代田区は震度5強の揺れで、生徒さんからは、教室にいらっしゃる方はもちろんメールなどでも東京教室と講師の心配をしていただきました。本当に有り難く思っております。
特に3月中は急に臨時休校にしたり、開講時間を短縮したりして、みなさんにご迷惑をおかけいたしました。そのような折にも快く対応してくださり、ありがとうございました。

教室には沢山のタイルや陶器が飾られています。生徒さんの制作途中の作品や、焼き上がった完成品も多くあります。しかし震災後のブログで少しお知らせしたように、本当に何も割れずに済んだのです。正確にはパレットタイルが一枚割れたのですが… 生徒さんの作品も飾ってあるものも、全て無事でした。

それでも「落ちたり倒れたり、大変なことになったのでは?」と皆さんからご心配いただきますので、今回は3月11日、教室は実際にどうだったか?について書こうと思います。

まずいつも生徒さんが制作されている、机が並んでいる部屋。壁一面にタイルが飾られていますが、何一つ落ちませんでした。壁に取り付けた石膏ボード用のフックにヒモなどで引っかけてあるので、軽めのものが1つ2つ斜めになったくらいで、他は何事もありませんでした。

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次に同じ部屋の出窓。こちらは手前のタイルが数個落ちましたが、他は倒れることもありませんでした。落ちたタイルは裏にベニヤが貼ってあったので、滑りやすかったのでしょうね。他のタイルや陶器は摩擦力のおかげか、全く大丈夫でした。タイルの裏側ってざらざらしてますからね。

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ちなみに落ちたタイルは滑り止めになるかと思い、その後、裏にゴムを貼りました。もう落ちませんように。

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一番心配だったのは、ガラス扉の飾り棚でした。しかし扉が開くこともなく、皿立てに乗せておいたタイルが数枚倒れただけでした。皿立てはプラスチックなので、やはり滑ったのでしょうね。この棚は天井に地震対策グッズの突っ張り棒を付けているのですが、実力を存分に発揮してくれたようです。ちなみに突っ張り棒は左右に2本あります。右側の突っ張り棒が電気のカバーで見えませんが…

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さてワイヤー棚が並ぶ部屋ですが、こちらでは棚のいちばん上に乗せていた背の高い陶器が倒れました。直後に床に下ろしたので割れずに済みましたが、教室が無人の時だったら、そのまま転がり落ちて割れたかもしれません。

震災以降は、背の高いものは今も床に置いてあります。

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このワイヤー棚には各段に木の棚板があり、生徒さんの制作途中や完成した作品、絵付け道具などが置かれています。これらも飛び出してくるのではと気が気ではなかったのですが、こちらはパレットタイルが1枚とスポイトが落ちたくらいで、他は全く無事でした。

木の棚板は滑るのですが、写真のように各段でポールに引っかかるような仕様になっているおかげで、飛び出さなかったのです。

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教室で絵付けをされていた生徒さんには机の下に避難していただきました。机の上では筆洗いのカップから水が溢れたりしましたが、絵付け中の作品にかからなかったのも幸いでした。その後は電車が動かなくてほとんどの方が帰れず… 寒い教室の固い床の上で寝ていただいて申し訳なかったのですが、みなさんお怪我なく、本当によかったです。

震災で生徒さんのお宅では置いておいたタイルや陶器が割れた、というお話も聞きます。でも壁に掛けていたものは、教室もそうでしたが、みなさんも無事だったようなので、しばらくは何かに固定した状態で飾るのが良さそうですね。

割れてしまったものは仕方ないと、同じ作品を作り直す生徒さんもいらっしゃいます。皆さんのそんな前向きな気持ちに元気をいただいている毎日です。<RK>

スペインタイルアート工房HP

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