スペインのロスコンを食べました!

新年あけましておめでとうございます。

すっかりクリスマス、お正月気分も終わり、通常の生活に戻りましたね。

そんな中、スペインでは1月6日にクリスマスよりもお正月よりも子供達が喜ぶお祭りがあるのです。それが「Reyes Magos(レジェス マゴス)」です。

これは聖書の中の話で、イエスキリストが誕生したのを祝って東方から三人の賢者がお祝いの品を持ってやってきたことに由来しています。

この日、子供達は両親や祖父母、親戚などからたくさんのプレゼントを貰います。

日本ではクリスマスにサンタさんからプレゼントをもらいますが、スペインの子供達はラクダに乗った三賢者からプレゼントをもらう、というのが伝統だそうです。

そしてこの日に食べるのが「Roscon(ロスコン)」。

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ドーナツ型のパウンドケーキに砂糖がかけてあるのが一般的。中にはフルーツやクリーム、チョコなどがはさんであるなど、様々なロスコンがあります。

このケーキの中にはちっちゃな陶人形とソラマメが入っています。陶人形入りケーキに当たった人はその日一日王様になれます。ソラマメが当たった人はロスコンの代金を支払わなければなりません。

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きのう行った田原町のスペイン料理屋「Amets(アメッツ)」さんでこのロスコンをいただきました。私は人形もソラマメも入ってませんでしたが、スペインにいる気分になってとっても楽しかったです。Ametsさん、ごちそうさまでした!お料理もバスク料理が基本のメニューで、他のスペイン料理屋さんでは味わえないお料理を美味しくいただきました。

そうそう、このちっちゃな陶人形、数年前にバレンシア教室の船戸あやこに作ってもらったことがありました。

ソラマメと同じくらいのサイズですよ!!

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私の妹がまだパン職人だった頃、フランス版「ロスコン」を再現してもらたのです。それがこの「ガレット デロア」。スペインではドーナツ型だけど、フランスではガレットなんですね。やっぱり「フェーブ」と呼ばれる陶人形を入れます。

この「フェーブ」、フランス語でソラマメって意味なんです。スペインでもフランスでも一緒なんですね。

バレンシアに住んでいた頃、このレジェスのイベントに参加したことがあります。

東方の三賢者に扮した(仮装した)人を筆頭に、FCバレンシア(サッカーチーム)の選手達が巨大な山車(トラックの荷台だったか?)に乗って街をパレードします。

彼らは大量の飴やお菓子を持ち、それを沿道に配る(正しくはぶん投げる)のです。

この時は子供よりも大人が大活躍。髪を振り乱しながら大人げなく飴やお菓子をキャッチするのです。時には隣あわせの人との奪い合いに。

私はこの必死な大人達を見て、「そんなに飴ばっかりもらってどーすんだろ。この情熱をもっと違うところに向けられないだろーか。」なんてのん気に考えていたものでした。結果、私は道路に落ちていた飴を数個拾っただけでした。私は単にその年のチャンピオンズリーグで準優勝、大活躍したサッカー選手達を間近で見たくて参加しただけだったのでした。

スペインにはその他にも楽しい、面白いお祭りがありますがそれはまた別の機会に…。では今年もよろしくお願いいたします。<KY>

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