展覧会出品作品 (2017年オールドキッチン 3)

オールドキッチン2」の続きです。

「お屋敷なら揃いの食器セットがある」ということで、食器セットとカップボードを制作。カップボードの大きさは高さ15cm、幅10.4cmです。陶器の脚がなかなか苦労しました。

カップボードの設計図を描いたら背板から作ります。1mm厚の木材にヤスリをかけて角を落とし、突き合わせます。左は角を落としたもの、右は無加工。違い、わかりますでしょうか。

相変わらず制作中に写真を撮り忘れて、すでに完成しています…
角を落としたことで背板が1枚ずつ際だって見えるようになります。

引き出しももちろん使えますよ。

見づらいですが、陶器の脚を窯出しした時の写真。
脚の部分は粘土で丸棒を作り、中央に穴をあけ、その穴に棒を挿して焼きました。その穴に細い針金を通してカップボードに針金とボンドで固定していますが、強度が弱く固定するのに苦労しました。次は木材で作ろう…
右から2つめのモノだけ色合いが違いますが、これは脚でなく麺棒です。

カップボードの棚のサイズは飾る食器の大きさから決めています。とはいえ実際に置いてみないと分からないこともあるので、ここで一度「最終的な飾り方」を確認し、足りないものは作り足します。
食器はまだ絵付け前の真っ白な状態。完成すると1枚目の写真になります。

相変わらず食器の成形中・絵付け中の写真が一枚もありませんでした…!

完成した食器を部分的にご紹介。
ディナープレートとコーヒーカップ、ティーカップ。

コーヒーセットです。

ティーセット。よく見るとポットの蓋を逆さにして撮っている…??
カップ部分は型を作って制作していますが、取っ手はいちいち粘土を練って取り付けるので、かなり面倒な作業です。細すぎて乾かしている途中でポロッと取れることもあり、最低でも必要数の1.5倍は作ります。

写真右下にシュガーポットもあります。
その横にスープカップとエッグスタンド。

最下段にサラダボウル、大皿、スープチューリン。

スープチューリンはレードルが入るよう、蓋に凹みがあります。

さて「オールド」キッチンということで、憧れの銅鍋セットも作りました。鍋部分は熱したプラ板を曲げて作ります。

片手鍋の深いタイプと浅いタイプは重ねられます。右上はパエリアパン。
少しずつサイズが違うセット物って、コレクター心をくすぐりますよね… そういえば小学生の頃は折り紙の重ね箱を2mmピッチで作ってたなぁ・・・

鍋はキッチンカウンターにも置きますが、壁にも掛けられるよう棚を作ります。

おまけのシンク。
何だかんだほぼ毎回作るシンク一式。本体は木材から作っています。排水口はハトメです。

水栓はプラ棒などから作ります。
蛇口は左右に首を振ります。誰も気付かないような無駄に思える部分ですが、こういうものに拘ってしまう…

次回は小物類をご紹介します。<RK>

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