伊勢神宮へ初詣に行ってきました。
20年に1度の式年遷宮が行なわれて最初のお正月とのことで、予想通り多くの参拝客で大混雑していました。
写真の鳥居は内宮の入口です。
伊勢神宮は内宮と外宮があり、外宮から内宮の順にお参りするのが古来からの習わしとのことです。
私もその順に従って、まずは外宮からお参りしました。
外宮に祀られているのは豊受大神(とようけのおおみかみ)。
衣食住、すべての産業の守り神だそうです。
真新しい正宮の右横には古い正宮が残っています。
木の色で新旧は一目瞭然ですが、良く見ると古い方は茅葺き屋根のかやが薄っぺらくなってしまっています。天候や経年劣化で20年もすれば半分くらいに減ってしまうのが常だそうですよ。
そしていよいよ内宮へ。
言わずと知れた天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。
こちらが新しくなった正宮。
さすがに長蛇の列ができていました。
中央(鳥居の内側)からお参りしたい人はこの長蛇の列に並びますが、両側からでもお賽銭とお参りはできます。私は端っこからお参りしてきました。
日本人の総氏神への初詣、今年1年、良い年になるとよいのですが…。
さて、今回の旅ではじめて知った伊勢の伝統工芸をひとつご紹介します。
それは「伊勢型紙」です。
宿泊したホテルのフロントや部屋のインテリアなど、色々な所に使われていました。
元々は友禅や小紋など、着物の柄を染めるために使用する型紙だったそうです。
柿渋で張り合わせた和紙を台紙にし、彫刻刀でひとつひとつ丁寧に彫っていくそうです。
デザインが細かく、一枚彫り上げるのに半月~1ヶ月も費やすことから、彫る型紙はひとり1デザインと決まっていたそうです。
今はもう本来の用途では使われなくなった伊勢型紙ですが、デザイン自体は現代アートとして様々なカタチに蘇っています。
日本の伝統がこのように変化しながらも後世に受け継がれていくことは喜ばしいことですね。
そうそう、新幹線の中で食べようと思って売店で買った伊勢海老豆。
このパッケージも良く見たら伊勢型紙でした!
タイル画のデザインの参考にもなりそうですね。<KY>