2019展覧会作品「タイル工房」3

前回に続き1階の天井を作ります。

前回2階の床にタイルを貼りましたが、実際はその前に今回の作業をしています。

まずは設計図から。
桟を組み、三角形になった部分にタイルを貼ります。
桟の端は現場合わせでカットします。

階段と吹き抜け部分をカットして、当たり線を入れ、照明を取り付けます。
こちらは元々5連で販売されているLED照明で、ライト間のコードの長さは決まっているため、浮かないようカーブさせて接着しています。

接着剤が乾き、マスキングテープを取りました。

ハウス本体に接着。ハウスは逆さになっています。
照明のコードは壁を通って天井裏まで延ばしています。
階段の一部も接着してしまいます。

2階には3ヶ所照明をつけますが、ちょうど天井中央の照明が見えています。

桟を入れているところ。桟の幅は5mmです。
だんだん手の入る場所が狭くなってくるので、階段や壁は先に着色、桟も着色してから接着します。
マスキングテープで止めている桟は仮入れ中で、この後着色してから貼り付けます。
現場合わせで作っていくので、最初の設計図とは違ってきています…

幾何学の得意な方は、この三角形が全て同じ大きさにならないことに気づかれているのでは。
三角形は何種類かの大きさに分けられるので、それぞれ型紙を作り、型紙に合わせてタイルを作ります。作ると言うより、とにかくヤスリがけして整える作業です。
中央に丸穴がある三角は照明が来ます。

絵付けが終わったところ。全ての三角を違う模様にするのは大変なので、数種類のデザインにしています。オーソドックスなソカラトタイルのデザインをアレンジしました。

ソカラトタイルについては当工房のサイトに説明がありますので、よろしければお読みください。
日本の陶芸で言う「化粧土」を使った技法で、素焼き前の粘土に絵付けをします。

焼き上がって天井に貼りました! 焼くと色が濃くなります。

照明のカバーも接着しました。これはアクセサリーやレジン用のガラスドームで、曇りガラスになるような色を塗っています。

ちょっと写真がボケていますが、天井としてはこんな感じになりました。
手がかかっている割に、気づかれない場所です。自己満足の極地ですね。

次回は窓をご紹介します。<RK>

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