みなさんこんにちは!
11月のオランダは雨ばかり。。。
秋から冬にかけては雨が多いのが普通だそうです。
昨年がたまたま異常気象で晴れ間が続き、水不足だと言われていました。
そんな雨の中でもたくさんの子供達が待ち望んでいる季節のイベントが始まりました!
12月5日は聖ニコラウスという聖人の日で、オランダではこの日に合わせて「シンタクラース」の伝統行事が行われます。
この「シンタクラース=Sinterklass」はサンタクロースではなく、「聖ニコラウス=Sint-Nicolaas」を意味します。
聖ニコラウスは子供の守護聖人だそうで、良い子にしている子供はシンタクラースから12月5日にプレゼントがもらえるのだそうです。
シンタクラースは毎年11月の中旬にスペインから汽船に乗ってやって来ます。今年、アムステルダムには11月19日にやってきました。時々汽笛を鳴らし煙を上げながら、ちゃんとスペイン国旗を掲げてやって来ました!(国旗は船尾に掲げてあるので写ってないです…)
地域によって到着日は違うのですが、私の住んでいるアムステルフェーンには前日に到着しました。ですが、この日は土砂降りの雨だったので到着パレードには行きませんでした。この写真は昨年撮影したものです。立派な白馬に乗ってやって来ましたよ〜
今年は船で到着する姿をどうしても見たくて、アムステルダムに行きました。
想像はしていましたが、ものすごい人混みでした。
ルートは事前に知らされていて、各ポイントの通過予想時間なども公開されます。みんな何時から待機しているのだろう?というくらい運河沿いの道は人で溢れかえっていました。
当然ですが、子供が一番楽しみにしているので、お父さんたちは大変です。
子供を肩車し、ちょっとでも良い場所を取ろうと四苦八苦。
運河をパレードしている最中、雨が降ってきたと思ったら、すかさず傘をさしてもらうシンタクラース!(用意周到…)
船で到着した後は、陸路でのパレードもあります。こちらはやはり白馬に乗っての登場です。この一連の到着パレードはテレビで生中継されるので、現地に行かなくても雰囲気は十分に味わえます。二日間とも雨だったら私も諦めてテレビで見ていたと思います。。。
この陸路のパレードでは、子供達がシンタクラースの歌を歌って歓迎し、シンタクラースのお供をしているズワルトピートと呼ばれる人達からお菓子をもらえるのです。子供達はみんなこれを楽しみにしているのです!このお付きのピートたち、一体何人いるの?っていうくらい次から次へとやってきてはお菓子をばら撒いていきます。
ピート達と同じコスチュームの子供達がとってもカワイイ!!
ちなみにシンタクラースは到着後、学校や病院、ショッピングセンターなど様々なところに現れてはお菓子を配ってくれるそうです。良い子にしている家の子には個別にプレゼントをくれるかもしれない、とのことで12月5日の夜に子供達は手紙を書いたりシンタクラースが乗ってくる馬の好物のニンジンを用意して眠りにつきます。そして翌朝目を覚ますとプレゼントが届いていて、シンタクラースはひっそりとスペインへ帰って行きます。
このストーリーもシンタクラースの風貌も、ほぼサンタクロースなのですが、オランダでは別物です。クリスマスにはサンタクロースも来ますが、こちらは比較的新しいイベントで、オランダでは伝統的にシンタクラースの方がメインだそうです。どちらからもプレゼントを貰えるかどうかは家庭によって違うとのことですが、どちらにしてもシンタクラースがやってきたら子供達はウキウキシーズンの始まりです。(親は散財する一方。。。)
一説には、このシンタクラースがサンタクロースの原型だと言われています。サンタクロースのモデルも聖ニコラウスですもんね。。。
ちなみに子供達に配られるお菓子はこんな感じのものです。
この時期はスーパーなどで山積みされて売られています。
クッキーやチョコレート、グミなどが一般的ですが、クッキーは大体がスペキュロス(ジンジャークッキー)です。カタチは違えど味はだいたい同じ(←ありがち)
去年も今年も違うタイプのクッキーを買ってみましたが、味はほぼ一緒です(笑)
今年買ったクッキーは一応風車の形らしいです…え??
というわけで、オランダにはシンタクラースとサンタクロースが時間差でやって来るわけです。子供にとっては何ともハッピーな季節ですよね!<KY>
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